震災1年の取材を振り返って。。。

2012年03月21日日本

この1年、東北と福島の取材で本当にあっという間に時間が経ってしまい、ブログを更新することがほとんど出来なかったので、今日からしばらく、この1年間の取材の思い出やエピソードなどを紹介したいと思う。。。

まずは、こちら楢葉町の20km圏ギリギリの所で今も生活を続ける坂本さん。
始めて出会ったのは6月でした。この写真は今年の2月にカナダのニュース雑誌「Macleans」の取材でご自宅にお伺いした時に、記者のニックに撮影してもらったものです。

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坂本さんのご自宅は、福島第一原発から20km圏ギリギリの所にあります。
ダチョウや鶏、犬、ヤギなど約百匹の動物たちと一緒に育てながら、生活をしています。
「動物たちを残して、他の場所に移ることなどしない」話す坂本さん。20km圏外にあるのに、坂本さんの自宅に行くまでの間にはこんなバリケードがあって。。。。

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ここを通らないと坂本さんのお家にはたどり着けない。。。。
なんでだろう。。。
坂本さんも自分の家に帰るのに、通行証が必要だという。ここで警察に見つかっても20km圏外なんだから追い出される筋合いはないと思い、突破。

夏はここまで車でこれたのに、さすがに冬の山道は雪で滑るので、国道399号線から歩いて片道3時間もかかった。。

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坂本さんの取材をするのに片道3時間、往復6時間の山道を歩くことになると記者のニックに話をしたら、「それでも行く!!」と言ったので、見直した!! 「そんなに時間がかかるのなら辞めよう」というような記者じゃなくて良かった。 冬にはイノシシが出るというので、何か会った時のために1人で行く勇気はなかったので、ニックも行くと言っ時は私も嬉しかった。坂本さんはおでんを作って待っていてくださいました。

 

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ニックと坂本さん

ジェームズ・ナクトウェイ。。。

2011年10月25日日本

1ヶ月ぶりに福島に戻ってきました。でも今回は私の取材ではなくて、写真家のジェームズ・ナクトウェイの取材アシスタントとして。。。1週間前に突然ジェームズから電話がかかってきて「今から日本に行く。。」と言われてビックリ!共通の友人から彼は一度写真を取り始めたら止まらない、と聞いていたけど、こんなに時間をかけて撮影するとは、ここまでとは思ってもいなかった。。。。。。ジェームズの撮影風景を見ながら、ドキュメンタリーがどうあるべきか、何だか改めて考えさせられました。

でもジェームズはジェームズで私は私、私個人の取材は結局11月に延びてしまいそう。。。2011